会社設立という作業

独立起業を決意された理由と経緯に際しては、各々明確な目標と決意を見据えられての決断に違いありません。当然綿密なタイムテーブルを構築から十分な見直し修正作業を重ね、絶対に会社設立から経営を軌道に乗せるべく、万全の体制で日々時間との戦いを続けねばならないのが会社設立ですが、同時に全てが青写真通りにスムーズに進まないのも現実です。とりわけ多くの起業家が自らを振り返り声を揃えられるのが、会社設立に際して要した費用面と時間面双方の負担の大きさと、遅々として進まなかったとのイメージです。公的に法人組織として認可されない限り、自組織の次の段階の準備に着手出来ない部分も当然数多く、何よりこの停滞が理由で、他に同時進行で為すべき諸々への対応までが後手に回ってしまった、苦い反省点を語る声が見過ごせません。

一時期と比較してそのハードル自体は大きく下げられ、経済社会としてより多くの起業家に追い風を届けているかの如き環境と映りますが、当然誰もが安易に法人組織の代表者を名乗る事を許され、それに伴う公的なメリットの恩恵に与る事は叶いません。クリアすべき線引き、すなわち所定の手続きを正しく完了する「関門」が存在するからこそ、資本主義経済社会の秩序が保たれているのも事実であり、会社設立なる作業自体が簡単安易になっている訳ではありません。